皆さん、こんにちは。
今回はまたコラムですね。業務がどうこうというよりも、単純に僕が話したいから話すと言う内容です。
最近CHAT GPTなどAIの発展が素晴らしいことになっていると思います。
僕もちょこちょこお仕事で使うことはあるんですけれども、本当に素晴らしい発展ぶりだなと思います。
他方でこうしたAIの発展に伴って様々な仕事がAIに奪われるのではないか?というテーマはずっと議論されている気がします。
なので今回はあくまで僕の視点からまあ、AIが行政書士の仕事を奪ってしまうという未来が来るのかっていうのをちょっと考えてみたので、コラムにしてみようと思います。
それではよろしくお願いします。
先に結論的には
いきなりですけど、先に僕は今こう考えていると結論を話しておこうと思います。
結論的には。今しばらくは行政書士の仕事をAIを奪うことはないだろうなと思っています。
なんでこう考えているのかということを次からリスト化して見ていこうかなと思います。
歴史的に考える
まず大前提として行政書士のルーツがどこにあるのかという話から。
諸説あるんですけれども、大元は江戸時代ごろに代書屋というのがあったそうで、これがルーツだと言われています。代書屋というお仕事なので、誰かさんに代わって文字を書くというお仕事ですね。
誰かに代わって文字を書くことが、今の世の中的にそこまで需要があるかというと、おそらくないと思うんですよね。ほぼすべての国民が読み書きはできる、いうのが今の日本の教育水準だと思いますので。なので歴史的に考えると国民全員が読み書きができるように現代においても、特定の文章について代わりに文字を書くお仕事として行政書士というのが今なお残っているというのは、一つのバロメーターかなと考えてます。
同様にパソコンが普及した時にやっぱり同じようなことを騒がれてたんじゃないかなというふうに思います。コンピューターの方が文字はきれいに書けますし、計算も早いですからね当然。
処が、現代はむしろデジタルディバイドという形で特定の文章を作ることができなくなってしまった人の方が居ると考えると、ツールの発達がただちに、行政書士という仕事に悪影響を与えるものではないのかなというふうに思います。
結局はツール
デジタルディバイドの話をしたので。
個人的な感覚なんですけども、AIも究極的にはツールなんですよね。人が使うことが前提。
それを助けてくれる道具でしかないので、その道具を人が正しく使わないと望むような結果というのはやっぱり得られないんですよね。スプーンでラーメンを食べませんからね。
実のところ、道具を正しく使うというのは結構ハードルが高いです。
分かってる道具を正しく使うことができるんですけれども、未知の道具を正しく使うというのは本当に難しい。
この未知というのは、道具それ自体もそうですが、士業関係で言えば結論自体がわかってない状況で、正解を求めて道具を使うっていうのもかなり難しいですよね。
行政書士業務をAIに相談したとして、望むような成果を得ることができるのか。
僕も実験で相談することはありますが、当然ながら全部が全部正解とは言えないんですよね。
精度的には、7割ぐらいは合ってるかな?というのが肌感覚です。
ツールとしての難しさ
実際のところ、AIの機能ってツールとして考えると簡単に見えて、結構難しいものだと思ってるんですよね。
具体的に言うと、chatGPTであればchatGPTsだったかな?いわゆるチューニングの設定が必要になってきます。
このチューニングがなかなかうまくはいかないんですよね。先駆者の人はここのチューニングをうまく使って始めている印象なんですけれども。
結局チューニングはアプリなので、チューニングアプリというものが出てくれば解決しますが、じゃあ今度はそのチューニングアプリの設計者のチューニング信用できるか問題にぶち当たってしまうので。
一番信用できるチューニングは自分自身でするしかないんですけれども、ただ自分自身でチューニングするという話であれば。そのためにそれなりの知識がいるということで、ツールだけで物事が回るという感じではないんですよね。
もちろんオープンAIとして進化は続けているので、アプリの集合知みたいなものが蓄積された結果、特にチューニングなしで望むような形を得る状況というのはできると思いますが、じゃあそれがいつなのかというと、まだ少し先なのかなと。
正確に言えば出力される状況にはなると思うんですけれども、出力されてきた情報の正誤を見分けるというのがまだ専門家の知識がないと難しい状況が続くんじゃないかなと思います。
誰が使うのか
AIが出力した内容が正誤がわからないから使いにくいのであれば、逆に言い換えれば正誤がある程度分かる人にとっては使えるツールになるということです。。
ということは、今、AIに関して、利を得れそうな人というのは、実は専門家の方じゃないかな思います。
正確に言えば、専門家同士の間でこのツールを上手く使えるかみたいな形の競争起こってる。
たとえ話として適切か分からないですけれども、新しいゲームが出て、のeスポーツプレイヤー同士の中で、新しいゲームにいち早く対応できるのは誰か?という競争をしている。
これはなんとなくの予想なんですけれども、専門家がAIを使いこなし始めた タイミングですぐに何かが変わってくるということは無いと思うのですが、これが広まってみんなが使えるようになってきたタイミングで大きな変化は生じるのかなと予想してます。
端的に言えば、報酬額。
報酬額が下がっちゃうような業務っていうのが出てくるんだろうなとか。これに対応できるIT系に明るい若手の人がちょっと幅を利かせたりとか。
AIの導入で業務効率が非常によくなると思うので、数をこなすことで幅を利かせてくるみたいな話は、先々あるんじゃないかなというふうに思っています。
終わりに~現在の位置~
結局のところ、この手のインターネットテクノロジーの情報というのは、最終的には正誤関係が正しく出るかどうかっていうところに注目は行くと思ってます。
その昔、「〇ちゃんねる」とかのインターネット掲示板はすごい流行った時に、あの嘘かほんとかわからない情報が乱立してた時代と同じ轍になっていくかもなと(今もそうかもしれないですけど)
某著名者の言葉ではないんですが、『嘘を嘘として見抜けない人には、掲示板を使うのは難しい』とはよく言ったもので、同じように「誤情報を誤情報と見抜けない人には~」な状態が、今のAIの立ち位置かもなと。
その意味で僕たちのような専門家が持ってる情報というのは、やはり正しくあるべきという前提が立つので、まだここに対してAIが立ち向かってくるということは今しばらくはないかもなというふうに思ってます。 とは言え、今しばらくというのが何年先かっていうのは断言できませんが。
同時に傍論ですけれども、正確性を求められる 情報に関しては、まだまだ障壁があるんですけれども、納得が求められる、例えばillustrateですとかデザインの様に絶対の正解はないだけれども、受け取った人が納得すればそれでいいもの。に関しては生成AIっていうのは結構怖いところに来てるんじゃないかなと思います。
実際、僕もSNSのアイコンとかAIで作りましたからね。僕の顔写真加工したもの。
僕自身もAIは一つのツールとして、これからも付き合っていくことになると思うんですけれども、またその都度面白い話が出てきたら、またこういった形で紹介できればなと思います。
それではありがとうございました。
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