はじめに
お久しぶりです。ここ最近、少し更新ができていませんでした。というのも、案件が忙しかったためです。今回は、それに関して思ったことがあったので、記事にしてみようと思いました。
どちらかというと、今回の記事は備忘録です。誰かに何かを教えるというよりは、自分の中で「こういうことがあったな」と覚えておくことが主な目的です。それが誰かの役に立てば、なおよいかなという感じです。
それでは始めましょう。
今回の業務
今回携わったのは、これまでに経験したことのない業務分野でした。そういった分野があることは以前から耳にしていましたが、自分が関わることになるとは思っておらず、ある意味で想定外の案件でした。特にこれまでに準備をしてきたわけでもなかったので、まったく初めての挑戦となりました。
とっかっかる
最初のとっかかりとして行ったのは、情報収集です。まずはインターネット上のブログを参考にしました。その分野に精通している先生の記事やブログがあれば参考にさせてもらおうと、Webをさまよっていました。
さまよっていると同時に、Amazonで関連書籍を2冊ほど選び、短期間で読み込むことにしました。
正確には、関連書籍がメインの情報源になるので、それが届くまでのつなぎとしてのネット情報です。
面談のフェイズ
僕たちの業務は、基本的に書類作成がメインではありますが、依頼者の事業内容に触れる必要もあります。そのため、まず面談を行い、過去の申請書類などがあればお預かりし、それらを活用できる部分があれば今回の資料作成に役立てる、という流れになります。
今回の案件は、申請期限が間近に迫っていたため、かなりタイトなスケジュールでした。面談も、依頼を受けてから2〜3日後に設定し、その間に2冊の書籍を読み込み、必要な情報を集めるという慌ただしい日々でした。
正直、振り返ってみて「よくこんなことができたな」と自分でも驚いています。
もちろん、面談をするにあたって制度の知識や依頼者の事業について何も知らない状態では話になりません。限られた時間の中で必死に情報を詰め込みました。
とは言え、1〜2日で完璧に理解できるわけではないので、面談を通して事業の実情を聞き取り、自分の理解をアップデートしながら進めました。面談で出てきた疑問点や不明点については、再度資料や通達を確認しながら、都度調べ直して対応していきました。
ターニング・紹介するか
ひとつのターニングポイントだったのは、最初にこの案件の依頼を受けたときに「他の専門家に紹介するかどうか」を考えたことです。実際、この分野に詳しい先生方は何人か思い当たりましたし、支部にも専門の先生がいます。そちらにお任せするという選択も、安心できる方法ではありました。
ただ、僕自身はまだ「これだけを専門にする」という明確な方向性を定めているわけではありません。そんな中で今回の案件がめぐってきたことも、何かの縁かなと感じ、「自分でやってみるか」という気持ちに至りました。
もともとこのような紹介の判断というのは、なかなか難しいところです。今回の依頼者は、もともと異業種交流会のような場で知り合った方からのご紹介でした。そのため、そのご縁を全然知らない人に振ってしまうのは、少し違うような気もしました。
ビジネスライクに始まった案件の派生であれば、必要に応じて他の専門家に依頼するのは自然な流れだと思いますが、今回は少し事情が異なりました。そうした背景もあり、今回は自分の手で取り組んでみることにしました。
業務を通じて
案件が無事に終わったあと、依頼者の方から「時間が差し迫ってたと思うんですが、どうやったんですか」と質問を頂きました。
なので、↑の流れを簡単にご説明させていただいたところ、「こんなこと、自分にはできません」と言われたのが印象的でした。この一言が、改めて「行政書士という職業の意味」を再認識させてくれました。
僕たちは、これを“仕事”として日中の時間を使って取り組んでいます。だからこそ、短期間で専門書を読み切ることや、必要な情報を調べて資料を整えることが可能です。
しかし、日中は本業で忙しい依頼者の方にとって、業務後に専門書を読んだり調べものをするのは現実的に難しい。だからこそ、僕たちが存在しているのだと、改めて実感しました。
今回の経験を通して、この業務や分野についても後々あらためて紹介したいと思っていますが、まずは「行政書士に頼るとはどういうことか」ということを、自分なりに再確認できたよい機会になりました。
その意味でも、今回は備忘録として記録に残しておこうと思い、この記事を書きました。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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